1993年10月25日
平和  本社





     
「誤爆ゥ!ってどないしたん?みんな葬式みたいなツラして…」










「埼玉営業所で逮捕者出たんや…」









「なんやてぇ!?」











「ダービー物語の釘や…無承認変更で逮捕や…」












【ダービー物語とは?】

1/235  7&5  出玉2400個



保留連チャンシステムはアタッカーVゾーンに

※当時パチンコはアタッカー内のVゾーンを食わないと次ラウンドに進まず、パンクする可能性もあった。

5個連続入賞で、保留玉1個目と2個目が予め決められた16通りの組み合わせのどれかに書き換えられ、連チャンするシステム。


普通の調整では5個連続入賞しないため、ダイナミックな釘調整がなされていた。







【事件】

1993年10月25日、大宮署は風俗営業適正化法違反で平和埼玉営業所の社員とホール責任者を逮捕した。


これはダービー物語のアタッカー周辺のダイナミックな釘調整で連チャンシステムを作動しやすくしていた疑い。

6日前の同年10月19日には大宮署が平和本社及び工場を家宅捜査。




11月2日、さらに平和埼玉営業所所長、社員3人を逮捕。



11月15日、全員釈放。



1993年10〜11月にかけての平和の受難を


ダービー物語事件

と呼ぶ。






「はぁぁぁぁぉぉぁぉぁぁ?
他メーカーはもっと過激な保留連チャン機あるやんけ!」



平和の社員はそう思っただろう。



謎の多い本事件は憶測でしか測れないのだが色々な説がある。







ダービー物語のシステムが1番吊るし上げやすかった説】


他の連チャン機は連チャンシステムが知ってる人は得をするシステムだったりする

同じく

平和のブラボーキングダムは9個のモード管理で大当たりのモードは一つしかない。

大当たりした後は大当たりが1/25モードに滞在し、モード移行契機が

保留3以上でリーチハズレ

なので単発打ちしておけば1/25モードにずっと滞在というものだった。知らんと絶対わからん。





SANKYOのフィーバーボルテックスは大当たり後、テロップ出てる数秒間に入賞した保留は

50%で大当たりに書き換え

という過激なもの。
これも常に保留に空きがあるようにしておかないとという予備知識がないと成立しない。


その点ダービー物語は割と誰でも普通に打ってれば保留連チャンの恩恵を受けられる。

そのためにはVゾーンに寄りやすい釘調整が必要となるため、警察も

無承認変更!違法改造!

と言いやすかったという説がある。








【見せしめ説】

例えば、警察が豊丸に目をつけ


違法改造してるぞ!逮捕や!オラァ!


となっても日工組は

「さぁ…?豊丸?知らない子ですねぇ…」


とシラを切られる可能性があった。

天下の桐生3大メーカーであり、メーカー初の上場企業、平和でもこんなペナルティ食らわせんぞ!という見せしめの可能性は多々ある。


ちなみに平和がCR構想に一貫して反対

していたことも無関係ではない。

大手のくせに…と恨まれていた可能性も十分ある。




逮捕者全員起訴猶予処分となり、


警察怒らすとこうなるぞ
早くCR機に全部変えろよ


という最大限のパフォーマンスだった面が強い。




当時、埼玉県はCR機の導入軒数第1位だったようで

もともとCRシステム導入しないと何らかのペナルティがあると圧力をかけられ、莫大な費用を投じたホールが多かった。

摘発された8店舗のCR未導入店が現金機の保留連チャン機置いて普通に営業してるのを見てどう思ったかは想像に難くない。


                  





【つーか保通協何やってんだよ】

とはいえ、そもそも全て保安通信協会(保通協)を通った機械である。

おかしくない?違法な連チャンシステム見逃してんじゃねぇよ!

って話でもある。
 


これに関しては


メーカー側が申請時に搭載されておらず、書類添付のみで試験を行わない互換部品に連チャンさせる機能をつけていた。

という説が有力である。

これはメーカーが悪い。

1999年以降は申請時に搭載されてる部品以外は認められなくなった。










「ダービー物語事件を機に爆発的にCR機は普及したんや。そして違法な内部システムで連チャンをさせないかわりに確率変動が認められたんやな。」


「これにて現金機はほぼ死滅や。」



「さて次回からはCR黎明期。
とんでもない名機のオンパレードや!と、その前に










    



    魔界村へ