歴史群像シリーズ 第15弾



1992年8月

時系列は前後するがダービー物語事件の1年前、6メーカー同時に史上初のCR機をリリースした。




【92年CR機第1弾をリリースした6メーカー近影】
 
よし、6メーカーいるな。


しかし、ホールでは現金機の連チャン機が健在で大人気であり、
CR機の売上は芳しくなかったのは前回、前々回の記事の通りである。 



ダービー物語事件がCR機の爆発的な普及の契機ではあるが、それは車で言えば片方だけ車輪である。




もう片方を担ったのは

遊びにマジメ…なわけねーだろ。







       




人生の1割くらいは、遊んでいい

西陣の名機だった。



 
                
       
     CR花満開(1993年) 


伝説が幕を開ける。












第1弾CR機のスペックは、そもそもメーカーにやる気ZERO。


「あ〜作りたくねぇ…そもそもCRユニットが普及してねぇから売れねえしなぁ…なぁ?」

CR花満開で西陣としてはCR機は3機種目であったが、それ以前のスペックを見てみよう。







CRうちどめくん

彡(゚)(゚) 「おっ西陣のCR機第1弾CRうちどめくんやんけ…」






彡(゚)(゚) 「確率は1/262〜1/306か…」
※当時のCR機は設定機能があり、確率を変えられた。ちなみにスロとは逆で設定1が1番甘い設定。





彡(=)(=)「?!」 






彡(=)(=)「4/15しか確率変動ってのに入らないンゴねぇ…結構厳しいんやなぁ…」

※15個の図柄のうち、3.5.7.当で確率変動。

 




  
数時間後…







彡(^)(^)「7図柄で当たったで!確率変動入ったやで!」  






彡(=)(=)「?!」 







彡(=)(=)「大当たり確率アップって言っても1/262が1/90になっだけ!?」






彡(=)(=)「しかも電サポなし!?つーか電チューないやん!






彡(=)(=)「…」
 




 
彡()()「現金機打と…」












CR花満開スペック
大当たり確率   1/269〜1/308

出玉2400個

確率変動突入率   2/15
(3.7図柄のみ確変)


確率変動に入れば2回大当たりするまで継続。

確変中に3.7図柄で当たるとその時点からさらに2回大当たりするまで継続。

3.7図柄の出現率が6/15にアップ。







保通協どうしたん…?(呆れ)


これにさらに保留連チャン機能も搭載されている。




大当たり終了後の1個目の保留は


     1/8で大当たり

普通に13/15の通常引いても12.5%で2400個が1G連アホか。


これは…

保通協「頼むよ!どんなスペックでも通すからさ!CR機どんどん持ち込んでよ!ね!」


マジでこういうことをしたんじゃないんですかねぇ… (妄想)













基本的に現金機の焼き直しでスペック劣化のCR機だったが花満開の登場で一変。


確変突入率こそ低いものの、一旦入れば平均5〜6連。


数万発が現実的に射程圏入る爆裂機だということがわかるとホールは

強烈な






花満開だけ
大ヒット。




そして、

CRユニット生産が
間に合わない!


そんな事態になる…やはりお役所仕事よのぉ…





各メーカーは



     嘘つけ!!!

と同じようなスペックでCR機開発に本気で乗り出す。




かくして、時代は2回ループ大爆裂機時代突入。

時代はあの怪物を生んでしまう…


(続)


    魔界村へ  












1993年10月25日
平和  本社





     
「誤爆ゥ!ってどないしたん?みんな葬式みたいなツラして…」










「埼玉営業所で逮捕者出たんや…」









「なんやてぇ!?」











「ダービー物語の釘や…無承認変更で逮捕や…」












【ダービー物語とは?】

1/235  7&5  出玉2400個



保留連チャンシステムはアタッカーVゾーンに

※当時パチンコはアタッカー内のVゾーンを食わないと次ラウンドに進まず、パンクする可能性もあった。

5個連続入賞で、保留玉1個目と2個目が予め決められた16通りの組み合わせのどれかに書き換えられ、連チャンするシステム。


普通の調整では5個連続入賞しないため、ダイナミックな釘調整がなされていた。







【事件】

1993年10月25日、大宮署は風俗営業適正化法違反で平和埼玉営業所の社員とホール責任者を逮捕した。


これはダービー物語のアタッカー周辺のダイナミックな釘調整で連チャンシステムを作動しやすくしていた疑い。

6日前の同年10月19日には大宮署が平和本社及び工場を家宅捜査。




11月2日、さらに平和埼玉営業所所長、社員3人を逮捕。



11月15日、全員釈放。



1993年10〜11月にかけての平和の受難を


ダービー物語事件

と呼ぶ。






「はぁぁぁぁぉぉぁぉぁぁ?
他メーカーはもっと過激な保留連チャン機あるやんけ!」



平和の社員はそう思っただろう。



謎の多い本事件は憶測でしか測れないのだが色々な説がある。







ダービー物語のシステムが1番吊るし上げやすかった説】


他の連チャン機は連チャンシステムが知ってる人は得をするシステムだったりする

同じく

平和のブラボーキングダムは9個のモード管理で大当たりのモードは一つしかない。

大当たりした後は大当たりが1/25モードに滞在し、モード移行契機が

保留3以上でリーチハズレ

なので単発打ちしておけば1/25モードにずっと滞在というものだった。知らんと絶対わからん。





SANKYOのフィーバーボルテックスは大当たり後、テロップ出てる数秒間に入賞した保留は

50%で大当たりに書き換え

という過激なもの。
これも常に保留に空きがあるようにしておかないとという予備知識がないと成立しない。


その点ダービー物語は割と誰でも普通に打ってれば保留連チャンの恩恵を受けられる。

そのためにはVゾーンに寄りやすい釘調整が必要となるため、警察も

無承認変更!違法改造!

と言いやすかったという説がある。








【見せしめ説】

例えば、警察が豊丸に目をつけ


違法改造してるぞ!逮捕や!オラァ!


となっても日工組は

「さぁ…?豊丸?知らない子ですねぇ…」


とシラを切られる可能性があった。

天下の桐生3大メーカーであり、メーカー初の上場企業、平和でもこんなペナルティ食らわせんぞ!という見せしめの可能性は多々ある。


ちなみに平和がCR構想に一貫して反対

していたことも無関係ではない。

大手のくせに…と恨まれていた可能性も十分ある。




逮捕者全員起訴猶予処分となり、


警察怒らすとこうなるぞ
早くCR機に全部変えろよ


という最大限のパフォーマンスだった面が強い。




当時、埼玉県はCR機の導入軒数第1位だったようで

もともとCRシステム導入しないと何らかのペナルティがあると圧力をかけられ、莫大な費用を投じたホールが多かった。

摘発された8店舗のCR未導入店が現金機の保留連チャン機置いて普通に営業してるのを見てどう思ったかは想像に難くない。


                  





【つーか保通協何やってんだよ】

とはいえ、そもそも全て保安通信協会(保通協)を通った機械である。

おかしくない?違法な連チャンシステム見逃してんじゃねぇよ!

って話でもある。
 


これに関しては


メーカー側が申請時に搭載されておらず、書類添付のみで試験を行わない互換部品に連チャンさせる機能をつけていた。

という説が有力である。

これはメーカーが悪い。

1999年以降は申請時に搭載されてる部品以外は認められなくなった。










「ダービー物語事件を機に爆発的にCR機は普及したんや。そして違法な内部システムで連チャンをさせないかわりに確率変動が認められたんやな。」


「これにて現金機はほぼ死滅や。」



「さて次回からはCR黎明期。
とんでもない名機のオンパレードや!と、その前に










    



    魔界村へ 




※このブログは概ねファンタジーです。

現金機の保留連チャン機については私のような打ってない素人が書いてもうまく伝わりません。
ネットで調べれば当時打ってた人のブログ等ありますので、興味がある方はググれ。

       



2016年
タートル号  ーさいたまー


















1988年
警察庁 ーJAPANー



             
ヒラサワ「…」新聞ペラペラ






新聞(脱税業種ワースト1位は今年もパチンコ!)



ヒラサワ「…」




             
ヒラサワ「どげんかせんといかん」













後の衆議院議員、

当時の警察庁保安課保安課長平沢勝栄は

 


1988年頃から

「パチンコの売り上げを透明にする」


ことを推進していく。



【現金機、現金商売、脱税】
当時のパチンコ業界の売り上げがあまりにも不透明かつ、脱税の温床となっていたことに尽きる。

今でも風俗業種に分類されていることからも、現金商売で納税なんてしてられっか!という気風が業界全体にあったと思われる。




平沢勝栄が主導し、とてつもないスピードで社団法人、関連会社が設立され、
猛反発する朝鮮総連、ホールを跳ね除け、


1992年8月


警察お墨付き
CR機が登場する。


















              
ヒラサワ「カードユニットそしてプリペイドカードを使用して、パチンコ屋の金の流れを完全に透明にするん や^ 



【CR機で客が遊技すると】
その情報はいったんプリペイドカード会社に集められ、どの店でどれだけ売上があったか詳細にわかる仕組みになっている。
パチンコ店には、その売上に応じてカード会社から売上金が振り込まれるシステムであった。
この仕組みで脱税できないようにす ることが主眼に置かれている









           
ヒラサワ「プリペイドカードは日本全国どこのホールでも使えるんや^〜」 
 

【ご贈答品にパッキーカード】
全国共通プリペイドカードとして使えた。
が、セキュリティの甘さから後に巨額のマジパネェ詐欺被害を生むことになる。













2016年
タートル号   ーさいたまー

 
RUDU「脱税対策という大義名分の中でプリペイドカードという新たな利権を創出することに成功したわけだ。





RUDU「これら関連企業はもれなく警察官僚の天下り先になってるよ。





RUDU「行政、監督省庁の取り締まりを名目にガッチリ30兆円産業に寄生したわけだな」






RUDU「話はそう簡単には進まないわけだが」













1993年
警察庁ーJAPANー


             
ヒラサワ「ホールがCR機全然導入しないもおおおおおん!!」



【CR機不要論】
ホール側としては
・カードユニット購入による多額のコスト

・プリペイドカードの偽造によるセキュリティ面の不安

というか現金機の連チャン機が人気なのに射幸性下げてまでなんでCR機入れなきゃいけねーんだよ

ということでCR機の導入は全く伸びなかった。

 




             
 ヒラサワ「激おこぷんぷん丸」











同年



「警察のほうからも圧力がかかってまして…
まぁ現金機の連チャン機は自粛という方向ということで…」




日工組は現金タイプの連チャン機自粛を決定していた。




       
「決まったことは仕方ないが、 CR機の導入なんて、誰も…望んじゃいないよ。」







(つづく)





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